「言いたいことが言えない」がない環境に惹かれて
2022年度(新卒)
文学部英語英文学科卒業。大学在学中はジェンダー論やホスピタリティ・マネジメントを学ぶ。2022年に新卒でAMTに入所。リーガルアシスタントとして、現在は2名のアソシエイト弁護士を担当するほか、時短勤務スタッフのサポートとして、16時以降はもう1名パートナー弁護士を担当。
学生時代は、どんなことに力を入れていましたか?
英語学習です。小学校1年生の頃から英語の授業を受けていたことや、海外旅行や留学生のホームステイ受け入れで外国の方と関わる機会が多かったこと、洋画や海外ドラマが好きだったことなどから、いつも「もっと英語を話せるようになりたい」という思いが強くありました。大学3、4年次は履修している授業の7〜8割がオールイングリッシュで、日常的に英語に触れるようにしていました。
短い期間ですが、アメリカに留学もしました。学校やエージェントを利用せず、出願の準備をすべて自力で行ったのは良い思い出です。留学先ではさまざまな国から集まった方々とともに授業を受け、協働して課題に取り組むことや、プレゼンを行うこともありました。物事を別の視点から捉えて意見する様子を目の当たりにし、刺激を受けました。
大学では、アメリカ人の先生から英語でジェンダー論を学んだことで、現代日本におけるジェンダーの問題を俯瞰的に捉えられるようになったと思います。卒業論文も英語で書き上げ、無事に卒業することができました。
また、英語以外ではホスピタリティ・マネジメントを学ぶ授業にも積極的に参加していました。この授業では、企業トップの方やホテルの総支配人の方、航空業界等のホスピタリティが重要視される業界で働かれている卒業生にお越しいただき、ホスピタリティの理論から、実務のなかでどのようにホスピタリティを発揮すべきなのか、どうすればお客様に喜んでいただけるのかまで学びました。この経験をきっかけに、ホスピタリティが重視される仕事に興味を持つようになりました。
AMTへの入所を決めた理由は何ですか?
AMTを知ったきっかけは、ホスピタリティ・マネジメントの授業でお世話になった先生からの助言です。法律事務所という業界を教えていただいて、説明会やインターンシップに参加するうちに惹かれていきました。
複数の法律事務所の選考を受けましたが、AMTは特に選考が楽しかった印象があります。インターンシップから説明会、面接、内定者交流会までいずれの場面でも、所員の皆さんが優しく温かい雰囲気のなかでお話ししてくださったおかげです。
また、お話を伺うなかで伝わってきたのは、弁護士も先輩スタッフの方々も互いに尊重しあう関係性であるということです。信頼関係の上に成り立つ「風通しの良さ」を感じ、素敵な事務所だと感じました。「ここであれば、楽しく働いている自分が想像できる」と思えたことが、入所の決め手でした。
入所後にイメージと違ったところはありましたか?
入所前に感じていた「風通しの良さ」は想像以上でした。担当弁護士に対し、「言いたいことが言えない」と思ったことはありません。弁護士は新米秘書である私の意見も尊重して受け入れてくださるので、心地よく働くことができています。
また、入所前には秘書は弁護士以外とはあまり関わりがなく、1人で黙々と事務作業を進めるイメージを持っていました。しかし実際には、秘書はグループ制が取り入れられているため、デスクの近いメンバーと連携して働いています。
休みをとる前や席を外すときなどにこまめに連絡をとることで、いつ担当弁護士から作業の依頼があっても、抜け漏れなくカバーしあうことができます。
グループだけではなく、同じ案件に入っている秘書同士で、作業を分担しあうこともあります。大きなチームの一員として細かな作業を担当することもあれば、小さなチームで1人ひとりが重役を担う案件もあるのが意外でした。
入所後、どんな業務を経験しましたか?
入所後1年間ほどはOJT期間として、先輩のお手伝いをしながら仕事を覚えていきました。弁護士はいくつもの案件を抱えているため、最初は、各案件の特性や状況を把握するのがとても大変でした。同じ分野でも、クライアントやその要望によって、仕事内容が大きく異なります。案件ごとに必要な作業を把握するため、先輩にたくさん質問をすることで、1つずつ覚えていきました。
現在は、アソシエイト弁護士2名と、時短バックアップ(夕方16時以降、時短勤務をされている先輩のサポート)として、パートナー弁護士1名を担当し、スケジュール調整や会議設定・準備、書類の確認などをしています。
また最近は弁護士のサポート以外に、新卒スタッフの採用業務にも携わっています。今後さらに採用や育成の知見を深め、新たに入所されるスタッフの教育も担当できるようになりたいです。
働くうえで大切にしていることを教えてください。
秘書の仕事は、弁護士からの依頼をこなすことが基本ですが、常に「今、自分にできることはないか」を考えながら仕事をするようにしています。指示される前に先回りして行動した結果、弁護士の仕事がスムーズに進んだとき、また感謝の言葉をもらえたときはとてもやりがいを感じます。
また、突発的に業務が立て込むこともあるので、できることは空いている時間を使って早めに済ませるように心掛けています。弁護士に依頼する必要のあることに関しても、早い段階からお声がけをし、急なご負担をおかけしなくて済むように意識しています。
AMTの魅力はどんなところだと思いますか?
年次に関係なく、助けあいの風潮があるところです。とてもよく周りを見ている方が多く、先輩方は私が業務に追われていると「手伝いますよ!」と声をかけてくださいます。誰もが互いのことを考え、スムーズに作業を進めるために声をかけあい助けあえるのは、AMTのとても良いところだと常々感じています。
入所を検討している方に向けてメッセージをください。
視野の広い方、気が利く方、面倒見の良い方はAMTのリーガルアシスタントに向いていると思います。秘書は、弁護士からの指示に従って仕事をするだけではなく、状況を見ながら、自分が今すべきことを考え、柔軟に対応する力が重要です。目の前の人をよく見て状況判断ができる方、誰かをサポートすることが得意な方に、ぜひご応募いただきたいと思います。
また、AMTでは温かい雰囲気のなかで、職種を超えて協力しあいながら働くことができます。さまざまな人とコミュニケーションを活発にとりながら仕事をしたいと思われている方と、ぜひ一緒に働きたいです。
1日のスケジュール
法律事務所の仕事には繁忙期があります。ここでは、通常期の1日の流れと繁忙期の1日の流れを紹介します。
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- 9:00
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始業
担当弁護士が借りている図書の返却や、担当弁護士と自分自身の1日の予定を確認。
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- 9:15
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メールチェック
メールをチェックし、優先順位を付けながら1日の仕事の進め方を決める。
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- 9:30
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受領資料の内部共有
前日の退勤後から朝にかけてメールで受信した資料を、案件担当弁護士・スタッフに共有。
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- 10:00
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ファイリング
訴訟資料のファイルに、新たに受領・提出した資料をファイリング。
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- 10:30
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書類のチェック、準備・発送
書類の最終確認に加え、送付状作成、印刷、職印の押印など、クライアントへの送付の準備。弁護士の確認が取れ次第、レターパックやバイク便で発送。
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- 12:00
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お昼休み
同期と所内でランチ。
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- 13:30
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会議の日程調整
案件担当の弁護士とクライアントでの会議予定のため、まずは所内の弁護士で都合のつく日時を複数候補出し。
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- 14:00
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内部打ち合わせ
リクルート関連で、担当人事と打ち合わせ。
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- 15:30
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会計処理
月の締め切りまでに、交通費や書類の取得にかかった費用を処理。
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- 17:30
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終業
業務終了。退勤後は同期や近くで働く友人と食事へ。
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- 8:30
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始業
少し早めに出勤し、通常通り朝一のスケジュール確認等を行う。
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- 8:50
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メールチェック
メールをチェックし、1日のタイムラインを決める。業務が立て込む日は、効率的に作業できるよう、作業内容や優先順位の確認をより細やかに行う。
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- 9:30
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受領資料の内部共有
前日の退勤後から朝にかけてメールで受信した資料を、案件担当弁護士・スタッフに共有。
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- 10:30
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文書のチェック
デュー・ディリジェンスの報告会に向けて、弁護士が作成した資料の形式チェック。誤字脱字や表記ゆれ、インデントなどを調整する。
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- 12:00
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お昼休み
同期と所内でランチ。
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- 13:30
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案件秘書内でのメールのやり取り
案件の進捗具合や、今後の作業予定の目処が立っていれば、その割り振りや流れの確認などをやり取りする。
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- 14:00
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郵送受領資料のPDF化、内部共有
クライアントから郵便で受領した資料をPDF化し、案件担当弁護士やその秘書に内部共有。原本は保管のため、原本管理担当のグループに回す。
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- 15:30
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送付状の作成、準備・発送
書類発送のため、送付状の作成、印刷、職印押印などを準備し、弁護士の確認後に発送。発送したことを案件メンバーに内部共有し、送付版のファイルを共有フォルダに格納するなどして保管。
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- 18:30
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終業
発送関連の作業を終えて、業務終了。翌日の予定を確認し、退勤。