秘書(リーガルアシスタント)

育休を経験して分かったAMTの魅力

2002年度(新卒)

文学部英文学科卒業。2002年にAMT入所後、リーガルアシスタントとしてアソシエイト弁護士担当を経て、パートナー弁護士秘書に。2010年、産休・育休に入る。2012年、当事務所に復帰。現在、客員弁護士1名、パートナー弁護士1名、アソシエイト弁護士1名を担当。

法律事務所の仕事に興味を持ったきっかけを教えてください。

高校時代に英語を使う仕事に興味を抱き、大学では英文学科に進み、在学中に海外留学を経験しました。留学中、社会学の授業でさまざまな事件の論文を読み進めるうちに、法律が随所に絡んでくることに気づきました。そのなかでも、法律家の判断によって裁判の判決がここまで変わるのかと衝撃を受け、法律分野に対する興味が次第に膨らんでいきました。

帰国後に就職活動を始め、法律事務所の秘書という職種を初めて知り、そのとき「自分の好きな英語と、興味の膨らんでいた法律の両方に携われるかもしれない」と、どこかピンと来るものを感じました。いくつかの法律事務所を回るなかで、特に多くの国際案件を扱っているAMTはとても魅力的に映りました。

また、同じ大学の卒業生がAMTで長年活躍されていると分かり、いつしか漠然とした憧れを抱くようになりました。そのことについて面接中に触れたところ、面接官だった当時の事務長が「ふふっ」と微笑んでいらっしゃったのですが、それがその先輩だったことを後に知り、大変驚きました。そうしたご縁に恵まれて、私はAMTの一員となったのです。

入所後にイメージと違ったところはありましたか?

入所後は、世の中にはこんなに多種多様な法律案件が存在するのか、と圧倒されました。各弁護士はさまざまな案件を同時に抱えており、秘書も担当弁護士全員の案件に携わります。新人の頃は案件の把握に四苦八苦しましたが、じっくり時間をかけていくと全体の流れを掴めるようになり、徐々に仕事に面白みを感じられるようになりました。

秘書の仕事において重要な能力は何だと思いますか?

秘書という仕事は、弁護士が何を必要としているのかを先回りして考える判断力や、主体的に動く力が求められます。時には提案力が必要な場面も。

ある大きな案件で資料のレビューをするにあたり、時間が迫るなか効率の良い方法が見つからず、弁護士を始めとする関係メンバー全員で頭を悩ませていたことがありました。そこで、自分がかつて別件で使ったことのあるツールを提案してみたところ、無事に問題解決に至ったことがあります。その際にメンバーの方々から感謝していただいたことは、非常に嬉しかったですね。自分の中で大きな自信にもなりました。

AMTには、誰かが困っていると、皆で解決しようという雰囲気があります。先輩後輩関係なく「素晴らしいサポートだった」と感心することも多々あり、それがまた勉強になるなど、周りに好影響を与えるので、結果的に良い連鎖ができているように思います。

育休も経験されていますが、復帰後はどのように働いていますか?

育休明けは、仕事と育児の両立が想像以上に大変でしたが、担当弁護士や周りのスタッフがいつも気遣ってくださったおかげで、乗り越えられたように思います。子どもの発熱などで、急に保育園から呼び出しがかかった際は、周りに迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちで一杯でしたが、担当弁護士が「仕事はいいから、お子さんを優先させて早く帰ってあげて」といつも優しく言ってくれたことは、本当にありがたかったですね。

また周りの秘書の方達も、休みの間にこれ以上ないくらいのサポートをしてくれたので、安心してお任せすることができましたし、皆さんにどれだけ助けられたか分かりません。今こうして仕事を続けていられるのは、そういった方達の支えがあってこそだと思っています。

AMTには子育て中のスタッフは多いのでしょうか?

現在、子育てをしながら働いているスタッフは、職種を問わず多数います。母親であるという共通項により、不思議と年次を超えたつながりができるので、出産前よりもネットワークが広がりました。

ランチタイムには、育児の話で盛り上がることも多く、子育てのコツから、限られた時間での家事の工夫の仕方など、話題は多岐に渡ります。頼もしい仲間が大勢いるので、休憩時間に子育てのちょっとした悩みを相談したり情報交換したりして、同僚のアドバイスで一挙解決!ということもよくありました。業務からプライベートな部分まで共に励ましあえる、そんな仲間と働くことができるのはとてもありがたいことです。出産後も長く働きたい方には、恵まれた環境ではないでしょうか。

長年AMTに勤めるなかで、仕事への向き合い方は変わりましたか?

産休・育休を経て、再び弁護士秘書に戻った私の仕事に対する意識は、徐々に変わっていきました。毎日定時で仕事を終えて子どもを迎えに行くため、就業時間内は集中して仕事に取り組みます。それでも、秘書という仕事は自分でコントロールできない部分も多いので、周囲の理解と支えは欠くことができません。

そのようななかで、周りのスタッフに掛かる負担を少しでも軽くしたいという思いから、普段からいざという時に備えておくよう心がけるようになりました。手持ちの仕事を早めに片付けておくのはもちろん、担当弁護士の動きから自分なりの予想を立てて、できるところは準備しておくなど、あらゆるシチュエーションを想定して対処できるように、アンテナを張り巡らす癖がつきました。これは同時に、秘書として先を読む力を鍛えることにもつながった気がしています。

また自分のなかで1番大きい変化としては、困っている仲間がいたら、積極的に声を掛けて何かしらで力になりたい、と以前よりも強く思うようになったことです。年次を重ねていくなかでも、皆さんへの気遣いと感謝の気持ちを常に忘れずに、できる限り周りに還元していきたいですね。自分がこれまで培ってきた経験を後輩達に伝え、皆が気持ちよく働ける環境作りに少しでも貢献できたら、というのが今の私の思いです。

入所を検討している方に向けてメッセージをください。

AMTの魅力の1つは「人」です。スタッフも弁護士もそれぞれが個性に溢れていますが、お互いを認めあい、高めあうことのできる温かい雰囲気の職場です。人とつながることで世界が広がり、新しい自分を発見できる場所だと思いますので、興味のある方はぜひ入所をご検討ください。

1日のスケジュール

法律事務所の仕事には繁忙期があります。ここでは、通常期の1日の流れと繁忙期の1日の流れを紹介します。

通常期の1日
  1. 9:00
    始業

    担当弁護士のデスク周りの整頓。メールチェックをしながら、今日の仕事の優先順位を付けていく。

  2. 9:15
    スケジュール登録

    新しく入った会議と裁判の予定を、所内参加者のスケジュール表に登録。会議室を手配して、参加者へメールでお知らせ。

  3. 9:30
    会議資料の準備

    弁護士の出勤前に、本日の会議で使用する書類を印刷し、机にセッティング。会議直前で修正が入った資料を差し替える。

  4. 10:00
    弁護士と打ち合わせ

    弁護士が出勤。スケジュールや本日の作業に関する打ち合わせ。

  5. 10:15
    法律意見書の作成・発送

    クライアントと弁護士間で決定した事項を意見書に反映させ、最終版を作成。弁護士からGOサインが出次第、製本してクライアントへ自転車便で発送。

  6. 12:00
    お昼休み

    この日は同僚と外でランチ。大事な息抜きの時間。

  7. 13:30
    英文メールの作成

    翌週に行われる海外クライアントとの電話会議について英文メールを作成し、必要事項をクライアントへ連絡。

  8. 14:00
    新人秘書の教育指導

    教育担当をしている新人秘書と、訴訟資料の準備と提出をOJTにて行う。疑問点に答えながら、細かい手順について指導。一連の流れを掴んでもらう。

  9. 15:30
    請求書の作成

    案件にかかった作業時間や費用を集計し、国内外に発送する請求書を準備。

  10. 17:30
    終業

    翌日にする作業を整理した後、退勤。

繁忙期の1日
  1. 9:00
    始業

    担当弁護士のデスク周りの整頓、メールチェック、スケジュール登録等を済ませ、今日の仕事の優先順位を付けていく。

  2. 9:15
    訴訟書面・証拠の提出準備

    夜のうちにある程度固まったドラフトを元に、内容をチェック。完成後すぐに発送できるように、送付状の準備を進めておく。

  3. 10:00
    会議室のセッティング

    お客様との対面の会議に海外オフィスの弁護士もWeb参加するため、お客様のご来訪前に会議室のWeb会議システムをつなげておく。

  4. 11:30
    書面・証拠の修正・作成

    書面の修正、証拠の差替え対応を済ませ、弁護士の最終チェックに回す。

  5. 12:00
    お昼休み

  6. 13:30
    書面・証拠の提出

    担当弁護士からGOサインが出たので、印刷・押印作業等を進め、FAXと郵送で裁判所と相手方へ提出。内部とお客様へ報告。

  7. 14:00
    海外宛て請求書の作成

    お客様とのやり取りから必要情報を整理し、ご請求内容をまとめて担当弁護士の確認に回す。請求書を作成し、メールでお客様へドラフトを送付。

  8. 15:00
    契約書の製本・発送

    弁護士が外会議に持参する予定の契約書を製本。タイトなスケジュールかつ量も多いため、他の秘書と協力しながら進める。外出時間になんとか間に合わせる。

  9. 16:30
    ドキュメント管理システムへのアップロード

    弁護士とお客様がやり取りしたドキュメントを管理するため、メールをチェックしながら必要なものをピックアップ。システムにアップロードし、案件メンバーで共有する。

  10. 17:30
    外部からの問合せの対応

    弁護士不在の間に新規のお客様からの問合せが入ったので、担当弁護士とコンタクトを取りながら対応。

  11. 18:00
    Web会議のセッティング

    急遽Web会議が入ったので、Web会議システムのリンクを作成し、お客様へメール。

  12. 19:00
    終業

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