秘書(リーガルアシスタント)

新人からベテランへ、続けることで成長の足跡を残す

2008年度(新卒)

国際教養学部卒業後、2008年にAMT入所。リーガルアシスタントとして、1名のパートナー弁護士を担当。

弁護士秘書になろうと思った理由を教えてください。

私は帰国子女であったこともあり、英語力を生かせて、人と接する機会も多い弁護士秘書は適職に思えたからです。就職活動では、身近に法曹関係者がいましたので、どんな仕事なのかを詳しく聞いてから、法律事務所をいくつか訪問しました。

そのなかからAMTを選んだ理由は、国際案件が豊富で、得意な英語を使うチャンスが多いと感じたからです。ほかには、OG訪問をした際にお会いした秘書の方の雰囲気がとてもよかったこともあります。自由でフランクで、敷居が高くない感じがして、ここでなら長く働けそうだと思いました。実際、10年以上働いているわけですから、私の直感は正しかったと思っています。

仕事のなかで大切にしていることを教えてください。

弁護士から1の指示を受けたら、責任を持って正確にその1をやり遂げるのが新人。私は中堅になって、自分の仕事はここまでと線は引かずに、その先の2や3までできることはないかを考えて、より自発的に動けるようになりました。文書の修正を頼まれたら、指示された作業だけに留まらず、必ず、契約書、法律意見書、法令で定められた報告書など、その文書の目的に沿った視点で全体に目を通し、書式や文脈までチェックするようにしています。

秘書として経験を積むと業務内容はどのように変化しますか?

弁護士秘書は、専門的な職種です。肩書きが変わることはないので、昇進のように目に見える形で出世することを求める人には向かないのかもしれませんが、キャリアアップは望めないのかというと、そういうわけではありません。

新人は弁護士秘書として独り立ちすると、弁護士のサポート役として、先輩秘書と同じように責任ある仕事を任されます。日々、正確かつ効率よい仕事を心がけ、自分なりに考えて工夫し、努力を重ねていくと、例え新人であっても、任せてもらえる仕事の範囲が大きくなり、より仕事の幅が広がっていきます。それに、私自身がそうなのですが、弁護士からの指示が以前より簡単に済むようになってくると、自分の力量が上がってきていることを感じて、ますます興味深く、自分にできることを追求していきたくなります。

弁護士と良好な関係を築くコツはありますか?

弁護士と良好な関係を築くコツは、「相手に合わせる」ことだと思います。弁護士の個性はさまざまですし、専門分野、仕事のやり方も異なります。例えば、秘書に対して、常に先回りして自発的に仕事を進めてほしいと考える弁護士もいますし、自分と同じペースで仕事をしてほしいと考える弁護士もいます。仕事の合間にちょっとした雑談を好む弁護士もいれば、秘書とは距離感を持って仕事したいという弁護士も。

事務所が大きく成長を続けていくなかで、弁護士の入所、留学、海外研修、外国人弁護士の受入れなどに絡んで頻繁に異動が発生します。私たち秘書は、長く同じ弁護士につくこともあれば、そういった異動に伴って担当弁護士が変わることもあります。それだけに、秘書には、弁護士が指示したことを迅速かつ正確に行う能力だけでなく、どのようなタイプの弁護士とも良い関係を築いていける「柔軟性」が必要だと感じています。

今後の目標を教えてください。

私よりも先輩のベテラン秘書は、弁護士が今何を必要としているのか、今何をすれば弁護士の仕事がよりスムーズに進むのかが、自然に見えてくると言います。弁護士からの指示を待つのではなく、先回りして自分にできることを考え、自ら働きかけていって弁護士をサポートしているのが、そばで見ているとよく分かります。弁護士の仕事の立て込み具合、案件の進捗状況、クライアントとの関係など、細かな点まで配慮してスケジュールを調整していて、本当にさり気なく弁護士をリードしているんです。

それにより、弁護士はいつも時間と気持ちに余裕を持って仕事に集中できているようです。そのような相互の信頼関係がクライアントにも自然に伝わるのか、その先輩はクライアントからの信頼も厚く、クライアントと弁護士との間で橋渡し的な役割を果たすこともよくあるんですよ。

ベテラン秘書ともなると、秘書というよりも、むしろ仕事のパートナーに近い存在なのかもしれませんね。私はまだその域に達しているとは思えませんが、そんな気配りが、さり気なくあたりまえにできるようになりたいと、日々先輩秘書を目標に頑張っています。

入所を検討している方に向けてメッセージをください。

AMTは魅力的な人がたくさんいる職場だと感じています。尊敬できる弁護士やスタッフの先輩方、困った時に親身になってくれる同期、入所年度に関係なく頼もしい後輩……そのような皆さんと仕事をすることで、刺激を受け、助けあいながら成長できるのだと思います。職種を越えて交流ができるのも、AMTがフラットな職場環境であるからこそだと思います。そのような環境で働きながら成長したいと考えている方は、ぜひ入所を検討してみてください。

1日のスケジュール

法律事務所の仕事には繁忙期があります。ここでは、通常期の1日の流れと繁忙期の1日の流れを紹介します。

通常期の1日
  1. 8:30
    始業

    メールをチェックし、案件の進捗状況を確認。必要な書類の印刷を済ませる。

  2. 9:15
    スケジュールの確認・登録

    弁護士の出勤後、まずこの日のスケジュールを確認。

  3. 10:00
    弁護士と打ち合わせ

    1日のスケジュールや案件の状況についてすり合わせる。

  4. 10:15
    請求書の作成

    クライアントへの請求書を作成、弁護士のサインをもらって発送。

  5. 11:15
    新件の登録、名刺の整理

  6. 11:30
    タイムシートの入力

  7. 12:00
    お昼休み

  8. 13:00
    請求書の作成

    クライアントへの請求書を作成、弁護士のサインをもらって発送。

  9. 14:00
    秘書グループ制の内部打ち合わせの参加

  10. 15:30
    会食のアレンジ

    会食のアレンジを行い、クライアントへご案内のメールを送る。

  11. 16:30
    請求書の作成

    クライアントへの請求書を作成、弁護士のサインをもらって発送。

  12. 18:00
    終業

    弁護士と翌日の予定を確認後、退勤。

繁忙期の1日
  1. 8:00
    始業

    メールをチェックし、案件の進捗状況を確認。必要な書類の印刷を済ませる。

  2. 9:00
    スケジュールの確認・登録、弁護士と打ち合わせ

    弁護士の出勤後、まずこの日のスケジュールを確認。1日のスケジュールや案件の状況についてすり合わせる。

  3. 9:30
    請求書の作成

    クライアントへの請求書を作成、弁護士のサインをもらって発送。

  4. 11:00
    御礼状のドラフト

  5. 12:00
    お昼休み

  6. 13:00
    セミナーの準備・リハーサルなど

  7. 14:00
    委任契約書のドラフト作成

    弁護士からの指示を受け、委任契約書を作成。

  8. 15:30
    請求書の作成

    クライアントへの請求書を作成、弁護士のサインをもらって発送。

  9. 16:30
    会議に向けての資料の印刷・ファイリング

    会議に必要な書類をプリントアウト。

  10. 17:15
    会議室の準備

    会議室のセッティングをし、お茶出し。

  11. 17:30
    請求書の作成

    クライアントへの請求書を作成、弁護士のサインをもらって発送。

  12. 19:00
    終業

弁護士とともに経済社会の
第一線で、人や企業、社会に
貢献しませんか?

AMTの目指すベスト・クオリティーのサービスにはスタッフの力が欠かせません。日本を代表する総合法律事務所の仕事に興味をお持ちの方は気軽にご応募ください。

応募や面接の前に
ご覧ください