「プラスアルファ」が得意な人の集まる職場
2021年度(新卒)
文学部英文学科卒業。大学在学中はカフェ運営、語学留学、海外インターンシップ、バックパッカーなど、さまざまなことに挑戦。大学卒業後、2021年にAMTに入所。リーガルアシスタントとして、1名のPSL(プロフェッショナル・サポート・ロイヤー)(※)と2名のアソシエイト弁護士の秘書を担当している。
※PSLとは、事務所の英語クオリティ維持のために各種ドキュメントのレビューを行う英語を母語とする弁護士。
学生時代は、どんなことに力を入れていましたか?
英語の勉強と営業職の海外インターンシップです。もともとは英語が苦手だったのですが、今後を考えると英語力は必要だと思いました。そのため、集中して勉強できる環境を求め、3年生の時に大学を1年間休学して、最初の半年はフィリピンの語学学校に通いました。授業以外にも自習を毎日欠かさず行い、TOEICのスコアを200点近く伸ばすことができました。
残りの半年は語学学校で鍛えた英語力を生かして、マレーシアにある日系ベンチャー企業でインターンシップを経験しました。東南アジア諸国の不動産を販売する営業職のインターンシップです。1人でお客様の現地視察の対応をしたり、チームの一員として数千万円、数億円の物件を販売したりと、普段の生活ではできない貴重な体験ができました。
この時に身につけた英語力や対応力は、AMTの仕事にも役立っていると感じます。
AMTの選考を振り返って、印象に残っていることはありますか?
対面面接の際に、私が提出したエントリーシートにたくさんのマーカー線やメモが書き込まれているのがちらっと見えました。「1名の応募者に対して、こんなに時間をかけて向き合ってくださるのか」ととても感動したことを覚えています。
また、選考前の秘書インターンシップや選考中の面談で先輩スタッフとお話しできる機会が多かったのもうれしかったです。私は地方の大学出身で、AMTにはOGがいなかったため最初は不安でしたが、安心して選考に臨めました。
リーガルアシスタントの先輩だけではなく、弁護士や他職種のスタッフまで、選考中に出会った皆さんが温かく迎えてくださいました。こんな素敵な方々がいる事務所の一員になりたいと思い、入所を決めました。
入所後にイメージと違ったところはありましたか?
選考中に所内見学をした際は、所員の皆さんがPCに向かって黙々と仕事をしていて、少しドライな雰囲気を感じていました。しかし実際に入所してみたら、所員同士がコミュニケーションをとる機会はとても多く、想像よりも和気あいあいとしていました。
弁護士とは作業の認識に齟齬が生まれないように、毎日密にコミュニケーションをとりあっています。また、秘書にはグループ制がありチームで仕事をしているので、同じチームの方々と互いに声を掛けあいながら仕事をしています。もちろん仕事以外の場面でも、弁護士やチームメンバーとたわいもない話をすることも多く、これも楽しみの1つです。
またAMTには、年次に関係なく助けあう文化があります。作業が立て込んでいると先輩が「お手伝いしましょうか?」と声をかけてくださることや、反対に自分が質問やサポートの依頼をされることもあり、頼りにしてもらえることも多いです。想像以上に「誰かのために何かをしたい」という気持ちの方ばかりで、これはAMTの魅力の1つであると思います。
入所後に経験されてきた業務について教えてください。
入所後1年間はOJT期間で、先輩のお手伝いをしながら徐々に仕事を覚えました。入所半年後には自身の担当弁護士が決まり、先輩からのサポートも受けながら業務に慣れていきました。
現在行っている業務としては、書類の形式調整や関係各所への書類発送作業などがあります。複数の弁護士を担当していますが、弁護士ごとのコミュニケーションスタイルに合わせて口頭・メール・Slack(ビジネスコミュニケーションツール)などを使い分けてこまめにやり取りしています。
秘書の仕事のやりがいと難しさはどんなところにありますか?
やりがいは、「指示されたこと+α」の動きができたときに感じます。常に何かできることがないか気を配り、弁護士業務を包括的にサポートできるように努めています。その結果、弁護士や周りの方々から感謝の言葉をいただけることも多く、モチベーションにつながっています。
一方で、大変だなと感じるのは、複数のタスクに効率よく対応しなければならない点です。複数人の弁護士を担当すると、同時に作業を依頼されることもあるため、優先度を素早く判断し、臨機応変に対応しなければなりません。初めのうちは、これがなかなかできなくて苦労しました。
マルチタスクを効率よくこなすために、1点に集中しすぎず、忙しいときほど冷静になるように心がけています。心に余裕を持つことができれば、指示されたことだけではなく+αの動きもできますし、困っている方のお手伝いもできるようになります。
今後の目標を教えてください。
英語を母語とする弁護士を担当しているので、より細かなサポートができるように英語力に磨きをかけたいです。
また、最近は後輩を教育する役割も担うようになりました。仕事の進め方やコツを丁寧に伝え、後輩が自信をもって業務に取り組めるように支えていきたいと思います。
入所を検討している方に向けてメッセージをください。
「誰かの役に立ちたい」と思える人は、AMTのリーガルアシスタントに向いていると思います。弁護士が滞りなく業務を進められるように先回りして考えたり、積極的に行動できたりする人は、所内でも活躍しています。
また、AMTには協力する文化があるので、1人で仕事を抱え込まずに働くことができます。人とコミュニケーションをとりながら働きたいと思っている方や、誰かをサポートすることが好きな方は、ぜひ入所を検討してみてください。
1日のスケジュール
法律事務所の仕事には繁忙期があります。ここでは、通常期の1日の流れと繁忙期の1日の流れを紹介します。
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- 9:00
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始業
メールとSlackをチェックし、To Doリストを作成。担当弁護士の1日のスケジュールを見て新しく予定されたスケジュールがあれば、秘書で対応すべきことがないかを確認。
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- 9:30
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裁判所持参資料のファイリング
前日までに新しく提出された書面、証拠書類などがないか確認し、担当弁護士が裁判で参照できるようにファイルに綴じる。
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- 10:30
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新人秘書の教育指導、新人秘書との面談実施
新人秘書とともに、書籍のPDF化や、多忙なグループ秘書のサポートに対応。疑問への回答や作業後のフィードバックも行う。新人秘書から質問を受けたり悩みを聞いたりする時間を月に1度は取っている。
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- 12:00
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お昼休み
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- 13:00
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書類の形式調整
担当弁護士がセミナーで投影する資料や、クライアントに送付する書類などの形式面を調整。最終的には外部に展開されるので、細部まで注意を払って丁寧に作業する。
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- 15:30
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チームミーティング
所属グループで月に2回開かれるZoomミーティングに参加。新しく導入されたシステムについてみんなで検討し、有益な情報を共有。たわいもない話をすることも。
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- 16:00
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資料の印刷・発送
刑事事件を担当している弁護士が警察署から資料の提出を依頼されたので、印刷してレターパックで発送。
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- 17:30
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終業
タスクを整理して、翌日以降に対応すべきことを書き留めておく。弁護士に対応してもらいたいことがあるときはリマインドをする。
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- 9:00
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始業
メールとSlackをチェックし、To Doリストを作成。担当弁護士の1日のスケジュールを見て新しく予定されたスケジュールがあれば、秘書で対応すべきことがないかを確認。前日のリマインドに対して弁護士から反応がないときは、急ぎであれば電話などで再度連絡。
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- 9:15
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契約書の形式調整
急遽代理で契約書を発送することに。契約書の形式面を調整する。
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- 10:30
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契約書の印刷・製本・発送
必要部数を印刷し、製本テープを使用して製本。弁護士の職印を押印後、バイク便でクライアントに発送。
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- 12:00
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お昼休み
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- 13:00
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受領書類のPDF化
同じグループに所属する弁護士宛に郵便物が届いたので、グループ秘書で分担してPDF化。その後、内部でデータを共有。
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- 14:00
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タクシーの手配
外出予定の弁護士のためにタクシーを予約。乗車後は領収書を受け取り、経費の精算を行う。
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- 14:30
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会議資料印刷・会議室の準備
会議の直前で内容が固まった資料を、必要部数を印刷して会議室のデスクにセッティング。リモート参加の方のためにZoomにも接続。
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- 15:30
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提出書類の形式調整・印刷
裁判所に提出する書面の形式面を整える。印刷をして、押印やPDF化など準備を進める。
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- 16:30
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裁判所へ外出
時間にあまり余裕がないため、急いで外出する。提出した際に部数や郵券の額に修正が生じたが、弁護士に電話で確認して適宜現地で対応。
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- 17:45
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終業
裁判所から戻り次第、他に作業が発生していないか確認。翌日以降に持ち越す作業については、忘れないように書き留めておく。弁護士に対応してもらいたいことがあるときはリマインドをする。