秘書(リーガルアシスタント)

目の前の人の役に立っていることを実感できるのが魅力

2016年度(新卒)

2016年、文学部英米文学科卒業後、AMT入所。秘書(リーガルアシスタント)としてパートナー弁護士1名、アソシエイト弁護士1名を担当するほか、時短勤務スタッフのサポートとして、16時以降はもう1名パートナー弁護士を担当。

弁護士秘書を志したきっかけを教えてください。

私が弁護士秘書を志望するきっかけとなったのは、学生時代に個人経営の日本料理店でアルバイトをしていて、親方が次に何を必要としているのかを察知して動く仕事にやりがいを感じたことです。AMTの面接でその話をすると、「法律事務所の秘書の仕事も、とても似ている面がある。あなたならきっと秘書として働き甲斐を感じられるはず」と言われました。

人をサポートする仕事という意味では法律事務所の他にも選択肢はありましたが、私は大学時代英米文学を専攻していたことから、英語を使う仕事に興味があったため、英語の書類やメールなどに目を通す機会が多い弁護士秘書という職種は、その点でも魅力的に映りました。

AMTへの入所の決め手を教えてください。

就職活動中は、ほかの法律事務所もいくつか回っていましたが、その中でもAMTは説明会の時から雰囲気が違いました。現役のスタッフとお話しをする機会では、皆さん気さくで温かみがあって、居心地のよさそうな職場だなと思いました。女性が働きやすそうに思ったのに加えて、自分の仕事に誇りを持っている人が多かったのが印象的でした。

そして、皆さんが誰に指示されるでもなく、状況に応じて自分で考えて行動していて、自主性をもって働いているということがとても伝わってきました。言われたことをただ受け身でやるだけではなく、やりがいを自分で見つけていきたいと思っていた私にとって、AMTはまさに理想的な環境だと感じました。

入所してみて、イメージと違うところはありましたか?

実際に働いてみて、イメージどおりの職場でしたが、1つ、うれしい誤算がありました。それぞれが自分の仕事だけをしているのかと思っていたのですが、弁護士は案件ごとにいろいろなスタッフと関わっているため、そこに担当秘書が加わり、まわりと協力しながら仕事をする場面が非常に多かったことです。

1人で働くというよりは、いろいろな人を支え、また、いろいろな人に支えられながら働いている感じで、想像していた以上に仕事の面白さを感じています。忙しくて大変なときもありますが、弁護士も先輩も優しい人ばかりなので、人間関係で悩むことはありません。AMTを選んでよかったです。

入所後の研修はどんな様子でしたか?

入所後には全職種の新人スタッフが、ビジネスマナー研修、Word、Excel、Power Pointの使い方、各種所内システムの使用方法等、事務所の一員として必要な研修を受けます。途中から職種ごとに分かれて実務の知識などを教わります。先輩秘書が講師となって、裁判所に書類を提出する際の手順などの指導があるのですが、練習問題も用意されていて、状況ごとの書類の作成方法などを具体的に学べました。細部まで添削してもらえるので、改善すべき点が理解しやすかったです。

新人研修を終えると、秘書は現場に配属され、そこから教育担当秘書のもとでOJTが始まります。実際に作業をしてみると、研修で教わったことの理解が一段と深まりました。そして、担当の弁護士が決まった段階で、秘書として独り立ちしますが、その後も分からないことがあれば先輩達はいつでも丁寧に教えてくれます。AMTでは、「先輩から親切に教えてもらった分、自分も後輩に親切に教えたい」という気風が先輩達から後輩達へと受け継がれているようです。

実務に入ってからは、どんな業務を経験されてきましたか?

担当弁護士のスケジュールを把握しつつ、その進行がスムーズにいくように、さまざまなサポートをするのが私の主な役目です。現在はパートナー弁護士1名、アソシエイト弁護士1名、時短勤務の方のバックアップでパートナー弁護士を1名担当しています。具体的には、メールのチェック、会議室の予約、書類の発送準備に加え、書類の作成、資料の整理・収集、案件の進捗管理などを行っています。

また、海外拠点での請求業務も含めた案件対応や、新たな海外オフィスの開設に向け、ルール作りや現地業者とのやり取りなども対応しています。加えて、通常の秘書業務だけでなく、秘書グループのサブリーダーとしてリーダーのサポートを行ったり、学生向けインターンシップや説明会、新人秘書向けの研修などにも参加したりしています。

秘書の仕事のやりがいと大変なところをそれぞれ教えてください。

この仕事の醍醐味は、自分の仕事が直接目の前の人の役に立っていることを実感できる点です。指示どおりに動くことは当然で、それに加えて自分で考えて行動したときに、「ここまでやってくれたんだ、ありがとう」と言われると、喜びを感じます。

一方で、入所8年目になり、意思決定の場面が増えてきたので、これまでとは違った大変さも感じています。「この案件ではどのような流れで請求作業を行うか」といった細かい点から、「グループをどのように運営していくのか」「システム変更や新拠点設立に伴いどのようなルール作りをすべきか」など事務所の方向性に関わるところまで考えることもあります。これまで弁護士や先輩に任せていたところも、人任せではいけないと思うようになりました。

また、後輩から質問されることや、普段よく対応している作業(海外請求関連など)に関して問合せを受けることもあります。通常の秘書業務以外にも対応すべきことが増えたので、優先順位の決め方や時間配分が大切になってきました。

秘書にとって大事な能力は何だと思いますか?

私たち秘書は弁護士の仕事に合わせて動きます。急ぎの案件やイレギュラーな事態が発生することも多くあるため、優先順位を考えて、予定していた作業を中断し、臨機応変に対応しなければいけないこともしばしばです。秘書には的確な判断力と柔軟性が求められます。

事務所にはさまざまなタイプの弁護士がいるので、求められる秘書もさまざまです。そのようななかで、共通して相手が何を求めているのか、どうしたらみんなが気持ちよく働けるのかを考え続けられる人は秘書に向いていると思います。

入所を検討している方に向けてメッセージをください。

人の役に立てる仕事は世の中にたくさんありますが、AMTには「この人の力になりたい」と思える人がたくさんいます。ぜひ皆さんの長所を生かしてAMTで活躍してください。

1日のスケジュール

法律事務所の仕事には繁忙期があります。ここでは、通常期の1日の流れと繁忙期の1日の流れを紹介します。

通常期の1日
  1. 9:00
    始業

    担当弁護士のデスク周りの整理整頓。フロアにある複合機・プリンターの用紙を補充。

  2. 9:10
    メールチェック・To Do確認

    メールをチェックし、その日の仕事の優先順位を決める。

  3. 10:00
    領収書処理

    弁護士から預かった出張費などの会計処理を行う。

  4. 10:30
    請求書作成

    案件に関する請求書を作成し、クライアントに送付する。

  5. 12:00
    お昼休み

    同じグループの秘書と近くのレストランでランチをする。

  6. 13:00
    契約書形式チェック

    担当弁護士が作成した契約書に誤字脱字や書式のずれがないか確認する。

  7. 14:00
    海外拠点関連で内部での打ち合わせ

    新オフィス開設に向け、所内の関係者と打ち合わせを行う。

  8. 15:00
    海外拠点関連で現地業者との打ち合わせ

    内部で話しあった結果を現地業者との英語のミーティングで共有する。

  9. 16:00
    請求書作成

    午前中に作成した請求書に修正が入ったため、対応する。

  10. 17:30
    終業

    明日のTo Doをまとめて定時に業務終了。サークル活動に参加する。

繁忙期の1日
  1. 9:00
    始業

    担当弁護士のデスク周りの整理整頓。フロアにある複合機・プリンターの用紙を補充。

  2. 9:10
    メールチェック・To Do確認

    メールをチェックし、その日の仕事の優先順位を決める。

  3. 10:00
    新人研修打ち合わせ

    翌年の新人研修のために担当者で研修内容の見直しやマニュアル調整を行う。

  4. 10:30
    請求書作成

    案件に関する請求書を作成し、クライアントに送付する。

  5. 12:00
    お昼休み

  6. 13:00
    契約書形式チェック

    担当弁護士が作成した契約書に誤字脱字や書式のずれがないか確認する。

  7. 14:00
    契約書印刷・製本

    クライアントに送付するための契約書を印刷・製本する。

  8. 15:00
    海外拠点関連の打ち合わせ

    新オフィス開設に向け、所内の関係者と打ち合わせを行う。

  9. 16:00
    契約書の添付資料作成

    クライアントから受領した資料を元に、DD案件契約書に添付する図表を作成する。

  10. 19:00
    終業

    担当弁護士に対応した作業の報告を行い、業務終了。

弁護士とともに経済社会の
第一線で、人や企業、社会に
貢献しませんか?

AMTの目指すベスト・クオリティーのサービスにはスタッフの力が欠かせません。日本を代表する総合法律事務所の仕事に興味をお持ちの方は気軽にご応募ください。

応募や面接の前に
ご覧ください