パラリーガル(秘書兼任)

入所3年目には案件を牽引するパラリーガルに成長

2021年度(新卒)

教養学部卒業。大学在学中は、アルバム「Yearbook」を制作する委員会に所属。大学卒業後、2021年に新卒でAMTに入所。パートナー弁護士やアソシエイト弁護士の秘書を担当。

どんな軸で就職活動をしていましたか?

なるべく長く働けるところに就職したいと考えていました。学生時代のアルバイトを振り返ると、雰囲気の良い職場ほど長く仕事が続いたので、就職活動の時も職場の雰囲気や先輩たちの人柄をよく見ていました。

そんななか、学内の就職活動イベントにAMTのブースがあり、雰囲気がとても良かったことが印象に残ったのでエントリーすることにしました。選考に進んでからも面接を担当してくださった弁護士や先輩方が和やかで、あまり緊張せずにお話しできました。当時、日本でラグビーワールドカップが行われた直後であり、その話題で盛り上がったのも良い思い出です。大手法律事務所でありながら、堅すぎない雰囲気に魅力を感じました。

入所後、イメージと違ったところはありますか?

入所前のイメージと大きなギャップはあまりなく、やはり雰囲気の良い事務所だなと感じました。うれしいギャップとして、想像よりも所員同士の交流機会は多くありました。案件が終了した後の打ち上げ(食事会)、所員の歓送迎会、先輩方とのランチに加え、事務所全体で集まる大きなイベントもあります。もちろん、強制的にそういった交流に参加させられることはありませんし、休日の連絡もほとんどありません。適度な距離感を保ちながらも、楽しい交流機会が多くあるのはAMTの好きなところです。

入所後に経験されてきた業務について教えてください。

秘書兼任パラリーガルはその名のとおり、秘書業務とパラリーガル業務を兼任する職種です。私は入所後2年間はパートナー弁護士の第二秘書を担当し、第一秘書の先輩に基礎から仕事を教えていただきました。例えばスケジュール調整、書類のドラフト作成、資料の確認や先例探し、書類の翻訳などの作業があります。3年目からは、アソシエイト弁護士の秘書を担当しています。入所してからの3年間で、公募増資(※1)、REIT(リート)(※2)、ユーロ円CB(※3)などさまざまな案件で経験を積みました。案件としてはREITの資金調達が多かったです。

また、弁護士の秘書としての仕事以外にも、パラリーガルとして案件ごとのチームで担当する仕事もしています。1年目から継続開示という企業情報の開示を担当するチームに入り、今は主担当としてチームを引っ張っていく役割になりました。今年からはさらにもう1件、投資信託の運用報告書の作成をするチームにも入りました。

※1 会社の資金調達手段の1つ。広く一般の投資家を対象に株主を募集し、新たに株式を発行して資金を調達する方法。
※2 多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産を購入し、その賃料収入等を投資家に分配する商品。「不動産投資信託」とも呼ばれる。
※3 日本企業が日本国外で発行する円建ての新株予約権付社債。発行時点では社債だが、満期までの間に株式に転換することができる。

秘書兼任パラリーガルのやりがいと難しさはどんなところにありますか?

秘書としては弁護士からの指示に対して、どうすれば一番効率よく質の高い成果物を残せるかを逆算しながら作業を進めることが楽しいと感じています。また、私が担当する弁護士は、フルリモート勤務をされているので、オフィス勤務とは異なる想定外の出来事が発生することもあります。その都度、新たな対応策を考えるのは少し大変ですが、Zoomなどで弁護士と連絡を取りながら、二人三脚で仕事を進めています。

パラリーガルとしては、継続開示案件を主導することが多いので、スケジュール作成や外部とのやり取りなども含め大きなやりがいがあります。ただ、私の担当案件では、案件の性質上いつも非常にタイトなスケジュールになってしまうので繁忙期はとても大変です。時には秘書業務と担当案件の作業が重複してしまうこともあり、バランスを見ながら作業をすることが難しいと感じます。その分、無事に案件が終わった時には達成感があり、案件後の打ち上げも楽しみの1つです。


仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

コミュニケーションのとり方に気を付けています。担当している弁護士とは電話・メール・チャットのやり取りが中心なので、過不足なく言いたいことが伝わるように、丁寧なやり取りを心掛けています。また、私の場合は弁護士と対面でコミュニケーションをとる機会が少ないため、物理的な距離だけでなく心理的な距離まで空いてしまわないように、顔が見えないやり取りでも堅すぎる対応にならないよう伝え方を工夫しています。

一方で、オフィスでは口頭でのやり取りも意識的に増やしています。一緒に働く人がどんな人なのか、ある程度知っていた方が仕事がしやすいと感じるからです。事務所で開催される懇親会に参加したり、他のチームのお手伝いをしたりして、所員の方とよく話すようにしています。

秘書兼任パラリーガルはどんな人に向いていると思いますか?

確認事項が多いので、細かい作業が好きな人に向いていると思います。例えば、一言一句きちんと翻訳しきれているか、数字はすべて合っているかなどを丁寧に確認する必要があります。書類の体裁を整える作業を頼まれることも多いので、細かいこだわりをもって作業ができることが大切です。

AMTへの入所を検討している方に向けてメッセージをください。

私は海外経験がなく法学部出身でもないため、最初はAMTへの入所がかなり不安でした。しかし、何事も挑戦と思って入所を決め、周りの方々に助けていただきながら仕事に慣れることができました。ご自身の努力はもちろん必要ですが、困ったときに頼れる人がたくさんいる事務所です。ぜひ入所をご検討いただけるとうれしいです。

1日のスケジュール

法律事務所の仕事には繁忙期があります。ここでは、通常期の1日の流れと繁忙期の1日の流れを紹介します。

通常期の1日
  1. 8:30
    始業

    フレックスタイム制を利用して少し早めに業務開始。

  2. 9:00
    メールのチェック

    昨日の退勤後から今朝にかけて、担当弁護士から指示が来ていないか確認。

  3. 10:00
    法律意見書の作成・発送

    内容が固まった意見書の発送指示があったので、製本作業をしてクライアントに発送。

  4. 11:00
    担当弁護士とミーティング

    今週1週間の大まかな予定を雑談も交えながらご相談。

  5. 12:00
    お昼休み

    基本的には同期と集まって所内で昼食をとるが、外にランチに行くこともある。

  6. 13:30
    和英書類の確認

    担当弁護士から和英書類の平仄チェックの依頼があったので、英文が和文の正しい翻訳となっているかを確認。

  7. 15:00
    新人スタッフと面談

    今年入所した後輩のサブチューターとして月1回の面談。最近の出来事や悩んでいることを聞く。

  8. 16:00
    先例探し、比較作成

    担当弁護士から指示があったので、企業の開示書類等から書類の先例を探し、比較を作成。

  9. 17:30
    終業

繁忙期の1日
  1. 8:30
    始業

  2. 9:00
    メールのチェック

    繁忙期はパラリーガルとして担当している案件のメールも多数受領するため、特に念入りにチェックする。

  3. 10:00
    書類の作成

    クライアントに送る書類のドラフトを作成。

  4. 11:00
    書類の確認と送付

    ドラフトが完成したので、弁護士に確認のうえ、クライアントに送付。

  5. 12:00
    お昼休み

  6. 13:30
    書類の確認、翻訳

    クライアントから送られてきた別の書類を受領したので確認。その後翻訳に着手する。

  7. 15:00
    印刷会社とのやり取り

    翻訳中に印刷会社から連絡が来たので作業を中断。弁護士にも相談して返信する。

  8. 16:00
    翻訳

    翻訳業務を再開。その間も電話や後輩からの質問に対応する。

  9. 18:30
    終業

    翻訳の分量が多かったので少し残業してから退勤。

弁護士とともに経済社会の
第一線で、人や企業、社会に
貢献しませんか?

AMTの目指すベスト・クオリティーのサービスにはスタッフの力が欠かせません。日本を代表する総合法律事務所の仕事に興味をお持ちの方は気軽にご応募ください。

応募や面接の前に
ご覧ください