パラリーガル(秘書兼任)

コミュニケーション能力と英語力を生かせる専門職

2014年度(新卒)

教養学部卒業。在学中は経済学を専攻。2014年に新卒でAMTに入所。パラリーガル(秘書兼任)として、秘書業務とパラリーガル業務を担当。育児休業を経て、現在は時短勤務で主にパラリーガル業務を担当している。

秘書兼任パラリーガルを志した理由を教えてください。

就職活動中は、英語を使う機会があり、専門知識を身につけていけるような仕事がしたいと考えていました。そのような折に学内の就職活動イベントで「秘書兼任パラリーガル」という職種を知り興味を持ったのですが、具体的にどういった仕事をするのかイメージできず、OG訪問を重ね、先輩方にお話を伺いました。

OG訪問を通じて、秘書兼任パラリーガルは、「秘書」として弁護士のサポート業務を行いながら、「パラリーガル」として主に金融・証券分野の翻訳や書類の作成を行うということを知り、ますます興味を持つようになりました。翻訳のスペシャリストとして活躍するよりも、誰かとコミュニケーションをとりながら翻訳もできる職種の方が私には向いているのかもしれないと感じたこと、また、秘書兼任パラリーガルは、1つの案件の中で翻訳だけではなく、さまざまな業務を担当するため、専門知識を身につけやすいのかな、と思いこの職種を志しました。

法律の知識がまったくないことが少し不安ではありましたが、入所してみると「パラリーガル」であるにもかかわらず、法学部以外の出身者が非常に多くて安心したことを覚えています。多くの秘書兼任パラリーガルが、実務を通して必要な法律の知識を身につけています。

AMTへの入所の決め手は何ですか?

就職先を決めるにあたっては、自分の就職活動の軸と仕事の内容がマッチしているかといったことだけではなく、「職場の居心地のよさ」も重視しました。長く働くことを考えたら、やはり一緒に仕事をしていて気持ちのいい人がたくさんいて、そのなかで働きながら学び、成長できるということも大事だなと考えていました。説明会やOG訪問の雰囲気の良さや、現役のスタッフから「忙しそうな同僚がいたら『大丈夫ですか?』『お手伝いしましょうか?』と声をかけて、1人で仕事をたくさん抱え込まないよう、お互いに気遣う習慣が根付いている」というお話を聞きいたことで、AMTで働きたいなと思いました。

また、弁護士に対して漠然と堅いイメージがあったのですが、面接時はとても和やかで、「志望動機は?」など採用面接ならではの質問だけでなく、博物館について論じた私の卒論について、「卒論のテーマ、面白いね!おすすめの博物館ってどこかな?」などのやわらかい質問で私の緊張をほぐしてくれ、会話を通して私の個性を見てくれたのがうれしかったです。面接室の中から笑い声が聞こえたりして、「明るい職場だな。ここで働いたら楽しそうだな」と好感を持ちました。

実はほかの法律事務所も見て回ったのですが、面接や説明会で感じた秘書と弁護士の距離感や、事務所の雰囲気はそれぞれに違っていました。そのようなことを踏まえて考えた結果、秘書兼任パラリーガルという他の事務所にはない職種があり、職場の雰囲気が自分に合っていて、私らしく、のびのびと働けるのではないかとの思いから、AMTに入所することに決めました。

入所後、イメージと違ったところはありましたか?

OG訪問を重ねていたため、業務内容はおおむねイメージしていたとおりでした。また、入所前に抱いた好印象が入所後に裏切られることもなく、思っていたとおり誰とでも率直に意見を交換できる風通しのいい職場環境でした。

唯一イメージと違ったのは、想像していた以上に主体的に働くことができるという点です。秘書兼任パラリーガルから案件担当の弁護士に「このように進めたらスムーズだと思うのですが、いかがでしょうか?」と提案して、弁護士から「いいね、それでやってみましょう」と提案を受け入れてもらえることもしばしばあります。まだまだ学ぶことは多いですが、1人のプロフェッショナルとしての自分の意見を尊重してくれることにうれしさを感じる反面、しっかりとした仕事をしなければ、という責任感も感じています。

入所後、どんな風に仕事をされてきましたか?

仕事内容としては、弁護士業務全般のサポートを行いつつ、それとは別にパラリーガルとして、法律関係書類や企業のアニュアル・レポート、官公庁への提出書類の翻訳・作成、投資家に配布する資料の確認、印刷会社とのやり取りなどを担当してきました。翻訳パラリーガルと仕事内容が重なっている部分もあるのですが、秘書業務の有無と秘書兼任パラリーガルが翻訳する書類の多くを金融や証券分野のものが占めているという点が異なります。

育児休業を取得して復帰してからは時短勤務となり、現在は主にパラリーガル業務を担当しています。また、新人スタッフが職場になじめるようにサポートする役割を担ったり、実際の案件を通じてチームのメンバーを指導したりなど、後輩育成にも携わっています。

他の秘書兼任パラリーガルとはどのように関わりますか?

秘書兼任パラリーガルは、チームで仕事をすることが非常に多いです。1つの案件を複数人で担当し、業務を分担して協力しながら作業を進めていきます。また、秘書兼任パラリーガル全員で1つのチームであるという意識を持ち、仕事や繁閑の状況に応じて、お互いに助けあって仕事をしています。

そのため、大量の翻訳が発生したり、短い期限で大部な書類の確認をしなければならないときは、「お手伝いを募集しています」と全員に向けてメッセージを出すと、必ず誰かが呼びかけに応じてくれるのが心強いです。

秘書兼任パラリーガルのやりがいと大変なところを教えてください。

大規模な資金調達や株式の上場案件などもあり、自分の携わった案件が新聞に大きく載ったり、時にはテレビで報道されたりすることがあるのは、仕事のやりがい、醍醐味を感じるポイントの1つです。また、経験を重ねるにつれて、アソシエイト弁護士から実務的な取扱いを尋ねられることや、案件の進め方について相談されることも増えました。頼りにされていると感じたり、自分の成長を実感できたりすることもやりがいにつながっています。

大変なところは、繁忙期の業務です。多くの外国会社が毎年3月頃にアニュアル・レポートを開示するため、それを翻訳し、有価証券報告書という書類にして6月までに官公庁に提出しますが、その間はかなり忙しくなって、残業も増えます。弁護士秘書も兼務していると、パラリーガル業務に加えて秘書としての業務もあるため両立が大変なこともありますが、優先度を見極めて作業に取りかかる、分担できる作業は他の秘書兼任パラリーガルを頼るなど、みんな臨機応変に対応しています。

また、私は現在、時短勤務で働いているため、限られた時間のなかで作業を仕上げなければならないことに大変さを感じることもあります。これまで以上にチームのメンバーと密にコミュニケーションをとることを心掛け、効率よく仕事をするために作業方法を工夫することで乗り切っています。

AMTへの入所を検討している方に向けてメッセージをください。

就職という大きな決断をするにあたっては、さまざまなことに悩まれるかと思います。そんなときは、実際に働いている「人」に焦点を当てることで、就職後のイメージを掴み、自分に合った雰囲気の就職先を見つけやすくなると思います。ぜひ多くの人に会い、お話をしてみてくださいね。

AMTには気配り上手で温かい人柄のスタッフが多く、困っているときにはお互いに声を掛けあい、助けあう文化が根付いています。そのような環境で働きたいと感じる方、自分に合っていると感じる方はぜひ入所をご検討いただけると嬉しいです。

1日のスケジュール

法律事務所の仕事には繁忙期があります。ここでは、通常期の1日の流れと繁忙期の1日の流れを紹介します。※現在、時短勤務をしています。

通常期の1日
  1. 9:30
    始業・メールチェック

    メールを確認して、弁護士から指示が来ていないか、案件に動きがないかをチェック。

  2. 9:45
    受領した書類の確認・改訂作業

    クライアントに送付した英文の書類に対する修正案を受領していたため、内容を確認し、書類の改訂作業を行う。和文の書類にも同様の修正を反映。

  3. 10:30
    書類の読み合わせ

    クライアントからの修正案を反映した英和の書類について、チームのメンバーで数字の読み合わせを行い、間違いがないことを確認する。弁護士に最終的なチェックを依頼。

  4. 11:30
    後輩スタッフとの定期面談

    後輩スタッフと面談を行い、最近の繁閑状況についての話を聞き、業務中に生じた疑問点などにも答える。

  5. 12:00
    お昼休み

  6. 13:00
    他のパラリーガルの手伝い

    自分の業務に余裕があったため、他の秘書兼任パラリーガルの業務を手伝う。投資家向けの説明会で用いる資料について和文と英文の内容が一致しているかの確認作業を行う。

  7. 15:00
    書類の翻訳作業

    金融庁に提出する書類の添付書類の翻訳作業を進める。

  8. 16:15
    チームのメンバーへの引継ぎ

    担当している作業の進捗状況をチームのメンバーに共有。

  9. 16:30
    終業

繁忙期の1日
  1. 8:30
    始業・メールチェック

    メールを確認。クライアントや印刷会社などから、資料が添付されたメールが多数きていたため、案件ごとに整理してデータを保存。

  2. 9:00
    印刷会社から受領したデータの確認

    印刷会社から有価証券報告書のデータを受領したため、数字に間違いがないか・体裁の崩れがないかといった点を読み合わせで細かく確認。

  3. 10:45
    弁護士と打ち合わせ

    読み合わせ後に作成した修正案の確認を弁護士に依頼し、今後の校正のやり取りのスケジュールについて相談。弁護士の最終確認後、校正の修正指示を印刷会社へ連絡。

  4. 11:15
    別案件の翻訳作業

    別の会社のアニュアル・レポートの翻訳作業を開始。

  5. 12:00
    お昼休み

  6. 13:00
    翻訳作業を再開

    午前中に開始した翻訳作業を再開。

  7. 16:00
    印刷会社から受領した修正版データの確認

    午前中に送付した修正指示を反映したデータを受領後、正しく修正されているか確認し、弁護士に報告。

  8. 17:00
    チームのメンバーへの引継ぎ

    案件で進行中の作業を整理し、進捗状況をまとめてチームのメンバーに引き継ぐ。
    今後発生予定の作業のおおまかな流れなども連絡。

  9. 17:15
    終業

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